畑からジーファー

宮良加工所

2011年10月26日 13:15

畑からジーファー。
意味:目からウロコ、の同義語。八重山地方のみで用いられる表現。

もう皆さんおわかりでしょう、ああそうさ、いつもの嘘さ!

以前ジーファー(沖縄カンザシ)制作シリーズで書きましたが、八重山舞踊の踊り手さんであるお客様が、ご実家の西表島で畑から出てきたジーファーを持っているとおっしゃっていたので、見せて下さいとお願いしていたのです。この間、持ってきてくださってゆがみを直す旨承りました。



やや軽いので、アルミ製?真鍮製?色はすっかりこげ茶色に変色していますが・・・。なんとも言えない、古くていい味でています。断捨離ばやりの世の中らしいですが、こういうものを大事にしているっていいなあと思います。
「魅せる」沖縄本島の踊りに対して、「奉納」の意味が強い八重山舞踊ではかんぷー(髷)が小さいので、あまり長いジーファーの需要は少ないようですが、こちらのジーファーは6寸ありました。
周りから、金も一緒に出てきたそうですから(はなさか爺さんの話みたいね)、その昔慌てて隠した際に誰かが銀と間違って埋めたのかも・・などといろいろ思いを馳せますね。

今回、まっすぐにしてお渡しするのですが、また彼女の髷を結うのに使われている内に、髷にあったカーブが出てくることでしょう。
Nさま、有難うございました。また珠玉のお話聞かせて下さい!


収穫の秋。
最近、北海道出身の嫁の実家から野菜が送られてきました。義父さん、義母さんありがとうございます。家族みんなではふはふホクホクと食しております。


このように、もっぱら自分が畑から頂くのは花より団子!ですが。

大地の恵み豊かな八重山では、畑からジーファーが収穫されることもあるんですよ、というお話でした。

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