出会った時からいつか訪れる、と分かってはいても本当にその日が来るのは辛いものです。
ペットとのお別れです。
自分は、石垣に来てから都合3回死んだ犬を埋葬しました。
(石垣はペットの火葬場が無いので、自分は自宅の庭に埋葬です。)
日頃はこのアホ犬めー!とか言っていても、この穴を掘っている行為の最中が一番いろいろ思い出されて、お恥ずかしい話ですが、気がつけば涙そうそうとなっていることも。
直近は今年の4月でした。2月に次女が生まれて、まるで入れ替わるかのようにパタ、と大往生しました。石垣に来てから約16年ずっと一緒だった犬だったので、今でもいないのが不思議に感じられることがありますね・・。しかし、この喪失感と向き合うことまで全て含め、動物を飼うということなのです。悲しいかな、常に覚悟は必要であります。
そして生き物を飼っている皆皆様、どうか最期までかわいがってやって下さい。
さて、今回のお仕事。セミオーダーです。
お客様のS様が10月に石垣にいらして、何個がご注文頂いた中で
平打房指輪のペアがありました。
東京に戻られた後日、ご連絡頂き、大好きな沖縄にちなんだこのペアを結婚指輪にしたい旨、刻印を承りました。
そして、刻印以外に、4月に亡くなった愛猫のマークをを指輪の内側に残したいのですが・・・とのご相談を受けました。
愛猫さんのイメージは、このようにイラストで頂きました。
ご相談を受けて、うーん、と考えました。
平打房指輪の幅は約5mmです。5mmの中に猫をどれだけ表現できるか・・・。
ヒゲが最も細かい部分なので、そこがなんとかなれば可能な気がしました。
現在の自分の生活(昼間は育児兼業なので主な製作は夜間しています)からして時間は頂くことになりそうですが、やらせて頂きたいと思いました。
勿論、仕事として自分の勉強になり今後の糧になるという理由もありますが、こういった人の思いをかたちにして身に着けて頂く、というのはアクセサリー作りの原点であると思っているからです。
そういう訳で、お受けして加工させて頂くことにしまして・・。
トライ&エラーの末・・はて、懸念したヒゲも何とかクリアして、このたび形にすることができました。
一番最初のオーダーを自分が聞き違えていたこともあり、本当に時間がかかってしまいまして申し訳ないと思います。
S様、有難うございました。ご結婚おめでとうございます。
クースケさんも喜んで見守ってくれていると思います。
この指輪でいつも身近に感じて頂けたら嬉しいです。