恋人の日にアコウの木の下で

宮良加工所

2012年06月12日 20:53

6月12日。

恋人の日、だそうです。
お客様からお聞きして、ホンマですか?と調べてみると、確かにwikipediaには、

6月12日・・・恋人の日
ブラジルにおいて縁結びの神とされるアントニオの命日の前日であり、当国では恋人同士でフォトフレームを贈り合う習慣がある。日本でも普及を狙い1988年に全国額縁組合連合会によって制定。

とあります。知名度は今ひとつ?頑張れ額縁連合!

教えて下さったお客様は、以前三線ペンダントを購入下さった、内地から来た看護師さんのY君です。自分でも三線を弾くY君、その後も何度か遊びに来て下さり、彼女と結婚する際に贈る指輪を是非宮良加工所で作りたい、と熱く言ってくれていたのです。ロマンチストなところがあるY君ですが、オジサンは一応人生の先輩として、
「ドラマとかの様にプロポーズの際にいきなり渡すのではなく、ちゃんと相手の言質(げんち)をとること!見切りでGO!してお金と労力の無駄になったらトッテモ悲しいよ!」
という、リアリズム溢れる、かつ余計なお世話?なアドバイスをしていました。

構想からしばらくたった先日、目出度く彼女を連れて指輪のサイズを図りに来てくれました。しかし、熱いY君の熱い本領発揮はこれから。自分でデザインした指輪を彼女にサプライズでプレゼント→プロポーズとする計画を練っていたのです。描いて来て下さったデザインはコチラ。

難しいデザイン画は自分も描けません。オーダーの際にこういう具体的なイメージがあると大変助かりますです。

四葉のクローバーの真ん中にY君持込みのダイヤ、クローバーの葉にはミンサーの5・4(いつよ)模様を入れるということで・・。途中、七夕プロポーズが恋人の日に変更になり、慌てて完成させたのがコチラ。

いつよの刻印、見えますかね~。
タガネで打ったがね。
イニシャルは葉っぱの上では難しい為、リングの内側に打ちました。

ホワイトゴールドで製作しました。

この指輪をサプライズで渡すのは、とぅばらーま前夜祭が行われるアコウの木だそうです。
自作の詞を、八重山の言葉にして歌うのだそうです。
いやあ、ロマンチックですね。若いですね。こちらが照れますね。

Y君、どうも有難うございました。
末永く、幸せな家庭を築いていって下さい。

7月5日 追記です

一回アップした当記事ですが、その後Y君より諸事情によりプロポーズ延期の連絡を受け、非公開としていました。本日、八重山毎日新聞にY君のサプライズ作戦が2日に無事成功したとの取材記事が掲載されましたので、公開にさせて頂きました。おっちょこちょいの自分が、記事を削除してしまった訳ではありません、念の為。

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