メモリアルジュエリー製作記(前編)

宮良加工所

2012年10月30日 22:22

いやあ、めっきり涼しく、過ごしやすい気候の石垣島の今日この頃でゴザイマス。皆さん、秋を楽しんでおられますでしょうか。
さて先日、お客様から珍しいオーダーの仕事がありました。
写真多めですが、製作記お付き合い下さい。

お客様のお話を伺って、自分が作ろうとしたのは「長さ4cm位の、開けにくい茶筒」状のものです。工業高校の生徒さんとか、町工場の社長さんなんかは簡単に作ってしまえる形状のものかもしれません。しかし、材料はK18イエローゴールド。という訳で、今までの金属との付き合いから得た感触と、ダイソーで買ったハイパー電卓を駆使して自分が製作に挑みたいと思います。

まずは、ローラーで伸ばした板状のK18を罫書いて(カットする線をかくことです)、イトノコで必要な幅に切っていきます。うすいからといって金切バサミで切ってはいけません、、板が歪みます。

自分ギッチョなもので、右利きの方が見ると違和感あるかもですね・・。

適当な太さの芯金に巻きつけるようトンテン打って鈍して、筒状にしていきます。縁がラッパ状になるのを根性で極力押さえ、でもある程度はしょうがないので、ラッパ状になってしまった両端は後にカットします。当然短くなりますので、最初にある程度の切シロは見込んで作っていきます。
継ぎ目出来る限り適当にきっちりつけて、ロー付の後、丸いパイプになるように適当にトンテン叩きます。


パイプ状の金となりました。これを、ふた部分と入れ物部分の2つに分けるよう、切っていきます。

両端は、やはり板状のK18をロー付けしてフタと底を作ります。


この様に書くと、よどみなくスラスラ製作出来ている様ですが、実際はうーん?、と考え込んでみたりアガーッと困ってみたり、意味も無く煮詰まってみたり。製作の道のりはジグザグ歩行なのでありました。

そんな自分の癒しとなるのが、庭に咲くプルメリアとそれに寄り添うカマキリ。

台風後、大きくなって戻ってきました。

はて、やっぱり去年も、製作に煮詰まってカマキリの記事を書いたような気がします。ブログを記していると、いかに自分の一年に成長&変化がないかがよーくわかりますね。

果たして、完成するのかメモリアルジュエリー。
製作記、長くなりそうですので次回に続く。

関連記事