シルバーのサイズ直しはね、、、

宮良加工所

2012年12月12日 01:28

なんともどんにょりした天気が続くここ石垣ですが、皆様おかわりありませんか?


当加工所では石留めのシルバーのサイズ直しもいたしております。もちろん出来る出来ないはあります。
大概は石つきのは不可と思っていませんか?


サイズ直しは本来、石を外して作業します。シカシ外す手間が金銭的に掛けられないシルバーリングも普通にあります。

自分の言う出来る出来ないは指輪の形状と経験で判断しております。その理由も出来る限り言うようにしてます。


今回は比較的やり易い条件にかなったリングのサイズ直しのお話です。正直、面白くありません。ゴメンナサイ。






シルバー925で3mm強のパールがたくさん付いてシャンク(リング部分)が石座部分と独立しているタイプです。(メッキ無)これを14番にします。


サイズ直しは1番=1mmと大体決まっております。11番のリングを14番に直すのは3mmの地金をリングの間に入れてロウ付けするということです





当然バーナーの熱でパールが焼損しないような工夫が必要です。自分は以前石座部分を濡れたチリ紙でまいて保護するようにとおそわったのですが今は水の中に必要なだけ沈めて出来る限り短時間でロウ付けするようにしてます。




酸素バーナーを使用。銀ロウは5分です。早ロウはいけません。

特に銀は熱伝導が金属中№1ですから気を付けないといけません。でもパールに熱が伝わるのが怖いからといって弱い炎でウジウジやってると何時までたってもロウ付けは出来ません。

上手くいえないのですが、水に沈めた部分が派手に(←ここが肝です)ジュージュー言う前にロウを廻します。熱が逃げると上手く行かないことが多いです。



今回は上手くいきました。

仕上げて完成です。


今は時代も進んで石留めされたすぐ隣をレーザー溶接する方法もあるそうですが詳しくは知りません。

石の付いたシルバーリングのサイズ直しは修理業者ならではの作業だと思います。

全てが直せる訳ではありませんが、お気に入りのシルバージュエリーが壊れちゃったと言う方、
もしかしたら案外直せるかもしれませんよ。












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