デーヤモンドのテニスブレス!

宮良加工所

2013年06月05日 17:40

テニスブレス、てご存知ですか?
ダイヤが一周クルリと連なった、贅沢~、なブレスレットのことですが、こういう名前で呼ばれるようになったのは1985年、クリス・エバート選手は試合中落っことして、試合中断となり、話題となってからとのことですよ。
イケイケな時代でもあったので、値の張る贅沢なデザインのこのブレスレットを、アタシもアタシも!と世界中で欲しがる女子がいたのは想像に難くないです。

その頃の自分はバイトをしてバイク&ラジコン飛行機購入を夢見る高校生。
今も80年代カルチャーの中に生きている感はありますが、社会人となった頃には既にバブルがはじけた後だった為、恩恵を受けたのかどうかは微妙な年代ですが・・・。
時代を超えて、日本の片隅にてテニスブレス製作のオーダーをお受けすることになりました。

以前パールのネックレスリメイクをされたお客様の、今回はダイヤのネックレスの石とエンドパーツを利用してのリメイクです。
こちら完成品、ドン!

石(ダイヤ)の数は、41個・・・全てにK18WGの石座を作り、台座と台座を根性とフォースで繋げています。
41個の石座と、ジョイント部分のロウ付け&石留め・・・・・。


この作業のキモはお預かりした全部のダイヤを使って約18cmのブレスに仕上げる、、という点につきます。
ダイヤとダイヤの間隔の取り方が全てです。粗でも詰っても駄目です。
仮にジョイント部が0.2mm長く作ったりするとと0.2mm×41ヶ=8.2mm、、、約8ミリ変わってきます。これではいけませんね。
それにダイヤも微妙に大きさが違うので全てに違う台座を作って合せるのは非現実的です。
自分は1個石座原型を作りゴム型取り、3,4個シルバーでキャストして実際につなげて実測、いけそうだったらWGでキャスト、5,6個石座を繋げては微調整を繰り返して必要な長さに仕上げました。



いやあ、彫金加工業になったからには一度はやってみる価値のある仕事かもしれません。ムキー!と発狂寸前になったり、脳内からハイになる物質が分泌される過程を経て、完成時には久々に?ハレバレとした達成感がありましたョ。



ちなみに石の総カラット数は、8カラット弱ほど。
インターネットで調べると、同じ様な仕様で100万越えのものがサクサク検索されました。ヒャー。
100万の商品ネットで紹介して・・・ネエ売れるの?ネエネエ・・教えてオジイサン。

お客様にも喜んで頂けた様で、ホッとしました。
バブリー?なお仕事、大変良い経験になりました。
有難うございました。









関連記事