2011年09月22日

お母さんの婚約指輪

お母さんの婚約指輪
リフォームのお仕事紹介です。

昔(自分の青年だった頃)の、「プロポーズ」のイメージと言えば。
男「僕と結婚して下さい!」
パカーッ!と箱を開くと、給料三ヶ月分の値段の婚約指輪がピカーッ。ピカピカ
女がもしごめんなさい!とかやったら、男、泣きながら海や湖に投げ捨てる。あーもったいない、自分後で拾いに行きます・・・。そんな感じでしたよね。

時は流れ、自分が結婚することになった時。婚約指輪、結納、ついでに結婚披露宴などもあまり性に合わないので、まるっと省略致しました。汗まあそこまでいかなくても、今は人の価値観・経済も大きく変わり、婚約指輪を贈らなかったり、贈るにしても以前ほどお金はかけない傾向にあると思います。言い換えれば、上の様なプロポーズがスタンダードだった頃に贈られた婚約指輪は、一般的にダイヤのクォリティ等が今のそれより高いものが多いと言えましょう。

上の写真は、お母さんの婚約指輪をリフォームしたいというお嬢さんから頂いたお仕事です。
元になったのはこちらの2点。
お母さんの婚約指輪
左がお母さんの婚約指輪ということで、プラチナの立て爪に綺麗なダイヤが留まっています。
お母さんの婚約指輪
まだお若いお嬢さんは、もう少し現代的なデザインで枠を作ってダイヤを乗せ変えたい、とのことで大体の希望デザインをパソコンからプリントアウトして伝えてくれました。(完成したものと、ダイヤの大きさの違いによる差はありますが・・・・)お婆様のものだった、緑の石が乗った18Kの指輪の台を溶かして作るということになりました。
地金持ち込みだと、かかるお金は単純に制作費のみになります。お返ししたプラチナの枠は、価値が大きく下がるものではないので、何か作りたい時の為などに持っていても良いかと思いますよ。

お母さんの婚約指輪
製作時の写真ですね。
あれ、色が違うじゃん、と思うでしょう。自分はこの場合、まずシルバーで原型→ゴム型→キャストという方法をとります。これにより、金のロスを省くことが出来るし、いきなり金で作って失敗、ガビーン!というリスク対策にもなりますので。

いつでもいいです、というお言葉に甘えてお時間頂いてしまいましたが・・・。恥ずかしそうにつけてみせてくれた指輪はお似合いでした。こんな風に形を変えて、親子3代に渡って使って頂くことが出来るのは、貴金属加工に携わるものとして、大変ありがたい事だと思います。
いつもお世話になっているU様、どうも有難うございました!



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Posted by 宮良加工所 at 18:30│Comments(0)仕事
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